
知らない番号からの着信、ドキッとしますよね。とくに「18で始まるように見える番号」は、不安になりやすいテーマです。でも大丈夫。この記事では、「18だけで詐欺かどうかは決めつけない」という前提で、安全に行動するためのコツをやさしくまとめました。読んだその日から使えるチェックリストや、家族で共有できるテンプレもご用意しています。無理に出たり折り返したりせず、落ち着いて対処していきましょう。
詐欺かも?まず取るべき行動チェック
まずは“10秒の初動”
- 出ない・折り返さない・URLを開かない
- 着信画面やSMSをスクショで保存
- 履歴の番号をブロック
- 家族LINEに番号・内容を共有(一言でOK)
合言葉は「出ない・押さない・折り返さない」。
状況別の対処
A)不在着信だった
- 折り返さない → 2) 公式サイトの正規の番号で真偽確認 → 3) ブロックして様子見
B)出てしまった
不審に感じたら黙って切る/番号入力はしない
「こちらから公式番号にかけ直します」とだけ伝えて終了
C)SMSやリンクが届いた
URLは開かない → スクショ保存 → メッセージ削除 → 番号ブロック
30秒でできる判定チェック
- ワンコールで切れる/折り返し要求が強い
- 自動音声が番号入力やURLアクセスを指示
- 名乗りが曖昧(会社名・部署・氏名を順に言えない)
- 「今すぐ」「今日中」「差押え」など急かす言葉
→ ひとつでも当てはまれば、出ない・折り返さないが正解。
スマホの“即効ワザ”
iPhone
設定 → 電話 → 「不明な発信者を消音」 をON/履歴からこの発信者を着信拒否
Android
電話アプリ → 設定 → 迷惑電話保護/通話スクリーニング をON/履歴長押しでブロック
メモ:名称は機種・OSで少し違います。似たメニュー名を探してくださいね。
家族で同じ行動にするために
【家族ルール】
- 不明・海外表示の番号は出ない/折り返さない
- お金・コード購入の依頼は合言葉で再確認
- 受けたらスクショ→ブロック→家族LINEに共有
- 迷ったら#9110(警察相談)/料金などは各社公式窓口へ
やりがちなNG
- 不安でとりあえず折り返す
- 自動音声の指示で数字を押す/URLをタップ
- 口コミサイトを公式情報より優先して信じる
文字版フローチャート
- 不明着信/SMS → 出ない・開かない
- スクショ → ブロック
- 公式サイトの正規番号へ自分から発信して確認
- 家族共有
- 被害の疑いは #9110/消費生活相談は 188(緊急は110)
基礎知識:番号体系の基本と「18」に見えるワケ
まずは“電話番号のしくみ”をやさしく整理します。
電話番号は大きく ①国番号(+81など)/②国内の頭の数字(0などのプレフィックス)/③地域・事業者・加入者の番号 の重なりでできています。スマホや回線の表示仕様によって、この境目が省略・圧縮・並び替えされて見えることがあり、そこで「18で始まるみたい…」という見え方の誤解が起きやすくなります。
よくある3つの“18に見える”ケース
- +1 8xx…(北米の番号)
本当は「+1(国番号:北米)+地域番号」の並びなのに、端末やアプリの表示が詰まって「18…」に見えることがあります。たとえば「+1 888–…」「+1 818–…」など。 - 186(番号通知のプレフィックス)
もともとあなたが発信するときに頭に付ける“通知コード”が 186。表示や履歴の都合でこの“186”が先頭に見えて、「18で始まる不審番号?」と誤解するケースがあります。番号そのものが危険という意味ではありません。 - 0180(特別番号:テレドーム等)
「0180–xxxx–xxxx」は案内・投票・キャンペーンなどに使われる特別番号。用途や課金の仕組みが通常と異なるため、折り返す前に公式の説明を確認するのが安心です。
国内の主な番号帯を超ざっくり把握
- 0120:受け手負担(フリーダイヤル)
- 0570:ナビダイヤル(発信者課金。かけ放題対象外のことが多い)
- 0180:テレドーム等(企画ごとに課金条件が異なる)
- 050:IP電話(アプリ/プロバイダ由来が多い)
- 070/080/090:携帯電話
- +81:海外から見た“日本の番号”の国番号表記(国内表示では先頭に0が来るのが普通)
表示ゆえの“誤読ポイント”を知っておくと安心
- +が落ちる/スペースが消える…「+1 8xx」が「18xx」に見えることがある
- フォントや改行の癖…“1”と“8”が密着表示で読み間違えやすい
- PBXや転送の影響…会社・家庭の転送設定でプレフィックス(186/184)が混じる表示になる場合がある
- IP電話や海外アプリ…国番号や地域番号の区切り方が独自で、見慣れない桁並びになる
“18っぽい”番号の読み解きミニ手順(5秒)
- 先頭に+があるかを見る(例:+1、+81 など)
- 「186/184」が付いていないかを見る(付いていても“危険マーク”ではない)
- 「0180/0570/0120/050」などの既知の頭かを確認
- どれにも当てはまらず不審なら、折り返さず公式サイトの番号で確認する
具体例でイメージ
- +1 888–123– → 北米の“+1”が頭。18ではなく「+1 8…」の並び
- 186 03–xxxx– → 186は“通知コード”。番号そのものの危険サインではない
- 0180–xxxx– → 特別番号。折り返す前に案内元の公式説明を読む
通話料の考え方(ざっくり)
- 0570・0180などの特番や国際番号(+1など)は、いつもの無料通話や定額の対象外になることがあります。
- 「相手先のフリーダイヤル表記(例:北米の800)」でも、海外から掛けると有料になる場合があります。
→ “折り返す前に”必ず公式の「お問い合わせ番号」や料金注記で確認してから発信しましょう。
ここまでの要点(1行)
「18に見える」の多くは表示上の見え方やプレフィックス/特番が原因。出ない・折り返さない→公式番号で確認が、結果的に“いちばん安全で安上がり”です。
番号帯早見表(保存版)
料金や接続可否は端末・契約プラン・回線事業者で異なることがあります。折り返す前に必ず公式サイトの番号で確認しましょう。
表示(例) | 用途・意味 | 料金の注意 | よくある誤解/注意点 | 対応のコツ |
---|---|---|---|---|
0120-xxxx-xxxx | フリーダイヤル(着信側負担) | 発信側は無料が基本。IP電話等はつながらない/対象外の場合あり | 「必ず無料」と思い込みがち | 折り返しは公式サイト記載の0120へ |
0570-xxx-xxx | ナビダイヤル(企業窓口等) | 発信者課金。かけ放題・無料通話の対象外が多い | 企業の正規窓口でも料金が高めのこと | 料金を確認、他の問い合わせ窓口がないか確認 |
0180-xxx-xxx | テレドーム等(案内・投票・キャンペーン) | 通話料発生。課金形態が企画ごとに違う | 「投票=無料」と勘違い | 折り返し前に必ず案内元の公式説明を確認 |
020-xxxx-xxxx | M2M/IoT用番号(機器向け) | 通話用途はまれ | 個人からの通常発信は少ない | 出ないのが基本。要件があれば留守電で確認 |
050-xxxx-xxxx | IP電話(アプリ/プロバイダ) | 料金・品質はサービス依存。0120等に発信できない場合あり | 「携帯と同じ」と誤解 | 折り返しは公式サイト掲載番号へ自己発信 |
070/080/090 | 携帯電話 | 料金はプラン次第 | なりすまし/SMS詐欺に注意 | 連絡先未登録は出ない→必要なら公式番号で確認 |
03-/06-(市外局番) | 固定電話(東京/大阪など) | プラン依存 | 企業も詐欺もあり、表示だけでは判断不可 | 名乗り+公式サイトの番号照合が安全 |
+81-… | 国番号つき日本の番号(海外表示) | 国際通話扱いになることあり | 「国内から」と勘違い | 折り返しは自分で日本国内の公式番号へ |
+1-8xx… | 北米(国番号+1)。桁並びで**“18に見える”** | 国際通話料金の対象。+1-800等“相手のフリーダイヤル”も海外からは有料になりがち | 「18で始まる=詐欺」と断定しがち | 折り返さない。要件は相手企業の公式番号へ |
186-xxxx… | 番号通知のプレフィックス(あなたが発信時に付ける) | 料金は通常と同じ | 詐欺番号そのものではない | 表示されても慌てず。内容で判断 |
184-xxxx… | 番号非通知のプレフィックス(発信時) | 同上 | 着信時に非通知表示 | 非通知は留守電運用が安心 |
非通知/公衆電話 | 表示なし/「公衆電話」表示 | プラン依存 | 緊急連絡の可能性も | 基本は出ない→留守電内容で要否判断 |
110/119/118/#9110/188 | 緊急・相談窓口(警察/消防/海保/警察相談/消費者) | 通話料無料または安価。#9110/188は地域窓口へ接続 | なりすましに注意 | 不審時は自分で公式番号へかけ直す |
表示の“見え方”に注意:よくある勘違い3パターン
「18で始まってる…?」と不安になっても、見え方のクセでそう見えているだけ、というケースがよくあります。ここでは、まぎらわしい“3パターン”を原因・見分け方・安全な受け止め方まで、やさしく整理します。
パターン1)「+18に見える番号」=実は+1(北米)+地域番号の並び
原因
- 海外の番号は「+国番号 → 地域番号 → 相手の番号」の順。
- +1(北米)の後に8で始まる地域番号が続くと、画面の表示や改行で「18…」に見えることがあります(例:
+1 888-XXXX-XXXX
や+1 818-…
)。
見分け方のコツ
- 先頭に「+」があるかをチェック(+1、+44、+81 など)。
- 「( )」やスペースで区切られていないと、18に“詰まって”見えることがあります。
- 受話前は出ない/折り返さないが基本。必要なら相手企業の公式サイトに載っている国内番号へ自分から発信して確認します。
安全な受け止め方
- 「18=詐欺」ではありません。“国際番号の並びがそう見える”だけのことが多いです。
- とにかく折り返さない。要件確認は公式窓口で。
パターン2)186/184は“発信時のプレフィックス”であって、番号の一部ではない
原因
- 186=番号通知/184=非通知の発信時コード。
- 電話会社の設備や転送・内線(PBX)・アプリの仕様で、着信履歴や通知に186/184が“頭に付いたように見える”場合があります。
見分け方のコツ
- 186/184は“あなたが発信するときに付ける”コードで、元の電話番号そのものではありません。
- 186/184が付いて見えても、それだけで危険と決めつけないでOK。内容で判断しましょう。
安全な受け止め方
- 「186が付いてる=怪しい」は誤解。
- 不審ならやはり出ない/折り返さない→公式番号で自分から確認する流れに。
パターン3)0180/0570などの“特別番号”は、用途・料金が通常と違う
原因
- 0180(テレドーム等:案内・投票・キャンペーン)や 0570(ナビダイヤル:企業窓口)は、“用途や課金の仕組みが通常と異なる”番号帯。
- 企画やサービスごとに料金条件が違い、かけ放題や無料通話の対象外になることも。
見分け方のコツ
- 先頭の「0180」「0570」を確認。
- 正規の案内でも使われますが、料金が割高になったり、携帯プランの無料枠に含まれないことがあります。
安全な受け止め方
- 詐欺と断定は不可。ただし、料金面のリスクがあるため、折り返す前に公式サイトの説明で料金・目的を必ず確認。
- 企業の問い合わせなら、代替の“通常番号(03/06など)”やWeb窓口がないか探すのがおすすめ。
よくある“混合”ケース(あせらないための一言メモ)
- 「+1 888…」→18に見える:“+の有無”だけチェックして、折り返さない。
- 「186 03-…」と表示:186は通知コード。内容で判断(不審なら出ない・折り返さない)。
- 「0180-…」からSMS:URLは開かない。正規案内か公式で確認してから行動。
5秒でできる“見え方”確認フロー
- +が付いている?(国番号の可能性)
- 186/184が頭にいない?(発信コードの表示混入かも)
- 0180/0570など特番?(料金・用途に注意)
- どれでも不安なら、折り返さない→公式番号で自分から確認。
こう考えると気がラクになります
- 「表示=真実」ではない(アプリ・回線・転送で表示が変わる)。
- “18に見える”の多くは表示の都合。
- 出ない・折り返さない・公式で確かめる—この3つを守れば、慌てなくて大丈夫です。
近年の詐欺手口
国際番号を悪用する「ワン切り/折り返し誘導」
海外の発信(例:+1、+44 など)を装い、ワンコールで切って「折り返し」を狙う手口。折り返すと高額通話や別の詐欺窓口へつながることがあります。警察庁は、国際番号を使った特殊詐欺の増加を継続して注意喚起し、各地警察も国際着信ブロックの活用(#みんとめ)を促しています。
自動音声(IVR)で「未納・法的手続き」を装う
「料金未納」「裁判手続き」「サービス停止」などを自動音声で流し、数字入力や折り返しを迫るパターン。実在の省庁名をかたる音声例も各警察で公開されていて、実在名を出しても“本物”とは限りません。番号入力/URLアクセスはしないが安心です。
発信者番号のなりすまし(番号スプーフィング)
発信者番号を偽装し、本物の企業・役所・警察の代表番号そのままに見せかける高度な手口。2025年春には、実在の警察署番号に“なりすました着信”が一時的に急増したとの調査報告もあります。表示だけで真偽は判断できない前提で、名乗りの内容と“公式サイトの番号”で照合しましょう。
AIボイス(ディープフェイク)で“家族・上司”になりすまし
家族の声や社内の上司の声に似せて、急ぎの送金やコード購入を求めるケースが国内でも話題に。情報処理推進機構(IPA)は、偽音声・偽映像が絡む被害の深刻化を2025年版の脅威として警鐘を鳴らしています。合言葉の導入や「一度切って、別経路(公式番号・社内連絡)で再確認」を家族・職場で決めておきましょう。
メッセージ系と“電話”を組み合わせる連携型
SMS/RCS/SNS通話で「本人確認」や「至急対応」を装い、電話→メッセージ→偽サイトと段階的に誘導してくる複合型も増えています。警察庁や迷惑メール相談センターは、官公庁・金融機関・年金機構などを名乗る偽連絡に繰り返し注意喚起しています。連絡は必ず公式ページの問い合わせ窓口から自分でかけ直すのが基本です。
誘導の“定番フロー”を知っておく(見抜きポイント)
- 不安をあおるキーワード(「今すぐ」「差押え」「アカウント停止」)
- 折り返しや番号入力/URLを要求(自動音声・SMS併用)
- 「担当部署」「安全な口座」など別番号へ誘導(スプーフィング併用)
→ どこか一つでも当てはまれば、いったん切る→公式番号へ自分から確認が安全です。
いま役立つ“現実的な対策”
- 国際番号の着信制限や迷惑電話対策機器・アプリの活用(録音予告は抑止に有効)
- 家族の合言葉/職場の送金フロー二重確認(別経路で在籍・依頼確認)
- 表示は信用しない:名乗り+用件を聞き、公式サイトの代表番号で再確認する癖をつける。
まとめ:2024–2025年は国際番号悪用・番号スプーフィング・AIボイスなど“表示や声を信じさせる”方向に進化中。出ない/折り返さない/公式で確かめるの3点を守るだけで、被害リスクはぐっと下がります。
詐欺電話の識別方法
30秒で判定:5つのチェックリスト
- ワンコールで切れる
- 折り返しを強く要求
- 自動音声で番号入力やURLアクセスを指示
- 日本語が不自然/名乗りが曖昧
- 公式サイトで番号確認ができない
“安全ではない”誘導文言カタログ
「今すぐ」「本日中」「差押え」「警察が来る」など、急がせる言葉は赤信号。
発信者情報の確認手順(逆引き・公式サイト・検索の注意)
企業名+公式サイトの“お問い合わせ番号”で照合。口コミサイトは参考程度に。
番号検索サイトの使い方と注意点
書き込みの正確性は保証されません。公式情報を優先しましょう。
着信拒否・ブロックの方法
iPhone:履歴から個別ブロック/連絡先以外をサイレント
- 電話アプリ→履歴→右端の情報→この発信者を着信拒否
- 設定→電話→不明な発信者を消音で、連絡先外をサイレント
緊急連絡を逃さない“許可リスト”の作り方
「よく使う連絡先」や重要な相手を連絡先登録し、通知ONに。
Android:番号ブロック/スパム保護と通話スクリーニング
- 電話アプリ→履歴→番号長押し→ブロック
- 設定→迷惑電話保護/通話スクリーニングを有効化
“非通知”の扱いを分ける設定
「非通知は留守電へ」など、端末の機能で鳴らさない運用も有効。
固定電話:防止機器/サービス活用の基礎
着信前アナウンス・録音・拒否リスト機能のある機器/回線サービスを検討。
録音アナウンス機能/留守電運用のコツ
「通話は録音されます」のガイダンスが抑止に効果的。留守電は要件のみ受ける設定に。
わが家を守るための対策(運用テンプレ付き)
家族ルールのテンプレ
【家族ルール】
- 知らない番号・海外番号には出ない/折り返さない
- 金銭・コード購入のお願いは必ず家族合言葉で確認
- 迷ったら#9110、料金や契約は各社公式へ直接確認
- 受けたら履歴スクショ→番号ブロック→家族LINEに共有
“知らない番号に出ない”宣言文/家族LINE固定メッセージ例
「知らない番号は出ません。急ぎの用事はメッセージを残してください。」
固定メッセージにピン留めしておくとラクです。
高齢家族向け:電話帳運用&見分けやすい表示設定
家族・病院・自治会などを連絡先登録し、表示名に「(重要)」を付けると見分けやすくなります。
迷惑電話対策アプリの活用法(選び方と運用
実名企業・評価が安定しているアプリを選び、自動ブロック閾値を調整。
通話料で損しない基礎知識(特番/国際/かけ直し前チェック)
特番や国際番号は料金の対象外があり得ます。必ず公式料金ページで確認してから発信。
トラブル記録ノート
記録すべき5項目
日時/番号(表示のまま)/名乗り文句/要請内容/対応(出ない・ブロック等)+スクショ。
再発防止に効く“月次振り返り”のやり方
月に1回、家族で受信状況とブロック状況を確認し、許可リストも見直しましょう。
警察・公的窓口への報告と対処
相談先マップ
- 緊急:110
- 警察相談:#9110
- 消費生活:188(最寄り窓口へ接続)
相談前に整える“情報パッケージ”
通話録音/留守電/SMSスクショ/通話履歴をまとめておくと話が早いです。
録音・スクショ・通話履歴の保存ポイント
日付と時刻が見える形で保存。個人情報は第三者に共有しすぎないよう注意。
請求停止・返金交渉の雛形
携帯会社やカード会社に連絡する際は、「発信の事実」「不正の疑い」「対応要望(請求停止・調査)」を簡潔に。
関連ケース:“18以外”でも要注意
+81表示/非通知/公的機関名乗り
日本国内からでも非通知・公的機関なりすましは発生。表示だけで判断しない。
留守電の自動音声と折り返し要求への対応
留守電に折り返し要求があっても、まずは公式番号へ自分でかけ直して確認。
番号を画像化したSNS投稿からの誘導)
SNSで見た番号をそのまま信じない。公式サイトで確認してから発信しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 「18で始まった=詐欺」?
A. 断定はできません。 表示の見え方や特番・プレフィックスの可能性があります。
Q. 正規の海外連絡(家族の出張/留学)との見分け方は?
A. 事前に合言葉、公式メールや社内連絡で再確認。金銭の話は即答しない。
Q. ブロックしても番号を変えてかかってきます
A. ブロック継続+運用の見直し(連絡先以外をサイレント等)と家族共有が効果的。
Q. 通話録音はしていい?
A. 目的をトラブル記録に限定し、第三者共有は控えるのが無難です。
Q. 他にも着信拒否の方法はある?
A. 端末や回線サービスで非通知拒否や特定国番号のブロックなど、細かな設定が可能な場合があります。
用語・番号帯のミニ用語集
国番号(+81 / +1 など)
- 意味:国際通話で国を表す番号。日本は+81、北米は+1。
- 表示のクセ:「+1」+8で始まる地域番号が続くと、“18〜”に見えることがあります。
- 対処:海外表示っぽい番号は折り返さない→相手企業の国内公式番号へ自分から発信。
プレフィックス(186 / 184)
- 意味:あなたが発信するときに先頭に付ける操作コード。186=通知/184=非通知。
- 誤解:着信履歴に表示されると“怪しい番号”と誤認されがち。番号そのものの危険サインではありません。
- 対処:表示だけで判断しない。内容が不審なら出ない・折り返さない。
スプーフィング(発信者番号のなりすまし)
- 意味:発信者番号を偽装して実在の企業・役所の番号に見せる手口。
- 見抜き方:表示は信用せず、名乗り+用件を聞き、公式サイトの代表番号で照合。
- 対処:いったん切って自分から公式番号にかけ直す。
RCS(アールシーエス)
- 意味:SMSの進化版のようなメッセージ規格。リンクやボタンがリッチ。
- 注意:正規風のUIでも偽誘導が紛れ込むことあり。
- 対処:メッセージ内のURLはタップしない→公式アプリ・公式サイトから確認。
IP電話(050)
- 意味:インターネット回線の電話(050で始まることが多い)。
- 注意:0120に発信できない/料金計算が通常と異なる場合あり。
- 対処:折り返すときは公式掲載の番号を使う。
特番(特別番号)全般
- 意味:用途や課金が通常と異なる番号帯の総称。
- 覚え方:0120=相手負担/0570=発信者負担/0180=テレドーム等(企画ごとに条件差)。
- 対処:必ず公式の料金注記を確認してから発信。
0120(フリーダイヤル)
- 意味:着信側負担(発信者は無料が基本)。
- 注意:一部の回線・アプリからはつながらない/無料対象外のことあり。
- 対処:つながらない時は代替窓口(代表番号・Web)を探す。
0570(ナビダイヤル)
- 意味:企業窓口で多い発信者課金の特番。
- 注意:かけ放題・無料通話の対象外が多く、通話料が高めになりやすい。
- 対処:公式に通常番号(03/06など)やチャット窓口がないか確認。
0180(テレドーム等)
- 意味:案内・投票・キャンペーン情報など。
- 注意:企画ごとに課金条件が違う。
- 対処:折り返す前に案内元の公式ページで料金と目的を確認。
020(M2M/IoT)
- 意味:機器間通信など人以外向けの番号帯。
- 注意:個人へ直接かかってくるのはまれ。
- 対処:基本は出ない→留守電で要件確認。
携帯番号帯(070 / 080 / 090)
- 意味:国内の携帯電話。
- 注意:なりすましSMS/メッセージ誘導に注意。
- 対処:連絡先未登録は出ない→必要なら公式番号で逆確認。
市外局番(03 / 06 など)
- 意味:固定電話の地域番号(例:03=東京、06=大阪)。
- 注意:正規の企業も詐欺もあり得る。表示だけで安全・危険は判定不可。
- 対処:名乗り+用件をメモし、公式代表番号でかけ直す。
+81(日本の国番号表示)
- 意味:海外から見た日本番号の表し方(国内の先頭0を+81に置換)。
- 注意:国際通話扱いになることあり。
- 対処:折り返しは国内の公式番号へ。
+1 8xx…(北米系で“18に見える”)
- 意味:+1(北米)の後に8で始まる地域/サービス番号。
- 誤解:「18で始まる=詐欺」ではない。並びの見え方。
- 対処:折り返さない→相手企業の国内窓口を公式サイトで確認。
非通知・公衆電話・表示不可能
- 意味:発信者番号が出ない/出せないパターン。
- 注意:詐欺も正規も混在。緊急の可能性もゼロではない。
- 対処:基本は出ない→留守電の内容で要否判断。
ワン切り
- 意味:1コールだけ鳴らして切る→折り返しを誘う手口。
- 対処:折り返さない。番号はブロック。
自動音声(IVR)
- 意味:機械音声が操作を促すシステム。
- 注意:「未納」「差押え」などで不安をあおり、番号入力/URLを迫る手口に悪用。
- 対処:押さない・開かない→切って公式番号で確認。
迷惑電話フィルタ/通話スクリーニング
- 意味:端末・アプリの自動判定で警告/遮断する機能。
- コツ:過剰にすると正規の連絡を見落とすことも。“許可リスト”運用とセットで。
家族の合言葉
- 意味:家族間だけで共有する本人確認の合図。
- 使い方:お金・コード購入の話が出たら必ず合言葉で再確認。
- 効果:AIボイスなりすまし対策として強力。
まとめ
番号の“頭”に意味があり、表示は真実じゃないことも。迷ったら出ない・折り返さない・公式で確かめる—これがいちばん安全です。
まとめ(各章1行の要点)&今日のチェックリスト
まとめ
- “18だけ”では決めつけない。 出ない・折り返さない・公式で確認。
- 家族ルール&合言葉で“うっかり”を防ぐ。
- ブロック運用+記録で再発を抑える。困ったら#9110/188。
今日のチェックリスト
- 連絡先に家族・勤務先・病院を登録/重要マークを付与
- スマホの不明な発信者を消音/スパム保護をON
- 家族LINEにルールを固定メッセージでピン留め
- 直近1か月の迷惑着信を振り返り、ブロックを整理