
「お米」とひとことで言っても、日本には実に多彩な品種が存在します。スーパーやネットで「どのお米を買えばいいのか迷ってしまう…」そんな経験はありませんか?
実は、日本国内で栽培されているお米の品種は300種以上にのぼり、それぞれに味・食感・香りなど個性的な魅力があります。この記事では、主要なお米の品種を地域ごとに比較しながら、あなたの好みにぴったりの品種が見つかるようわかりやすく紹介していきます。
もちもち派も、さっぱり派も、ぜひ参考にしてみてください。
日本のお米にはどのくらいの品種があるのか?

日本国内で栽培されているお米の品種は、2020年代時点でおよそ300種類以上にも上るといわれています。その中で、日常的に流通している主要品種は約50種類程度で、各地の気候や土壌、消費者の嗜好に合わせて改良され続けています。農林水産省の「水稲うるち米」の登録品種だけでも数多く存在し、毎年のように新たな品種が開発されています。
主な分類には「うるち米(ご飯用)」と「もち米」、さらには特殊な用途に合わせた「加工米」などがあり、粘りや甘み、粒の大きさやツヤなど、特徴はさまざまです。
お米選びの幅が広がる一方で、どの品種が自分に合っているのか迷う方も多いでしょう。この記事では、その中でも特に人気があり、特徴のはっきりした品種を地域別・好み別にわかりやすく紹介していきます。
地域別|日本全国のお米の品種と特徴一覧表

「甘み」「粘り」「粒感」「香り」「冷めても美味しい」など、品種ごとに特徴が異なります。
北海道・東北エリア
北国特有の冷涼な気候を活かし、冷めても美味しい品種や粘りの強い高品質なお米が多く育てられています。
地域 | 品種 | 特徴・用途 |
---|---|---|
北海道 | ななつぼし | あっさり・冷めても美味しい・お弁当向き |
北海道 | ゆめぴりか | 粘り強く甘みがある・高級米として人気 |
秋田 | あきたこまち | 粘りとコシのバランス・和食向き |
宮城・岩手 | ひとめぼれ | 柔らかくクセがない・万能タイプ |
宮城 | ササニシキ | さっぱり・寿司や和食に最適 |
山形 | つや姫 | 大粒で甘みと粘りが◎・見た目も美しい |
山形 | 雪若丸 | 粒感があり噛みごたえがある・さっぱり |
山形 | はえぬき | 冷めても美味しい・弁当やおにぎり向き |
関東・中部エリア
穏やかな気候と豊かな水資源で安定した栽培が可能。全国的に人気の高い「コシヒカリ」を筆頭に、バランスの良い品種が多くあります。
地域 | 品種 | 特徴・用途 |
新潟 | コシヒカリ | 粘り・甘み・香りの三拍子・定番品種 |
新潟 | 新之助 | 大粒でふっくら・コシヒカリより濃い味 |
新潟 | こしいぶき | あっさり・コスパが良い |
石川 | にじのきらめき | さっぱり・和洋どちらにも合う |
近畿・中国・四国エリア
温暖な気候と多様な土壌条件により、さっぱりとした食感の米や、冷めても美味しいお米が多く育てられています。
地域 | 品種 | 特徴・用途 |
滋賀・京都 | キヌヒカリ | 粘り控えめ・丼やカレーにぴったり |
鳥取・島根 | きぬむすめ | ツヤが良く冷めても美味・おにぎり向き |
九州・沖縄エリア
温暖で日照時間が長く、収量性の高い品種が多く栽培されています。甘みや粘りに優れた品種が多いのが特徴です。
地域 | 品種 | 特徴・用途 |
熊本・佐賀 | にこまる | 粘りと粒立ち◎・お弁当にも適す |
九州全域 | ヒノヒカリ | 粘り・甘みのバランスが良い・全国的に人気 |
熊本 | 森のくまさん | 粘り・ツヤ・甘みのバランス良・高評価 |
福岡 | 夢つくし | 口当たり柔らか・冷めても美味しい |
その他・全国流通品種
特殊な精米技術や栽培方法によって、全国どこでも購入可能な特徴あるお米が含まれています。
地域 | 品種 | 特徴・用途 |
全国 | ミルキークイーン | もち米に近い粘り・洋食にも合う |
全国(加工米) | 金芽米 | 精米時に栄養層を残す技術で加工されたお米。甘みがあり、栄養価も高く、健康志向の方に人気。 |
好みに合ったお米を見つける!タイプ別おすすめ品種
お米選びに迷ったときは、好みに合わせて以下のように選ぶと失敗が少なくなります。
好み・用途 | おすすめ品種 | 特徴 |
甘みが強くもちもちが好き | ゆめぴりか、ミルキークイーン、森のくまさん | 粘り・甘み重視派向け |
あっさり・さっぱりした口当たり | ササニシキ、キヌヒカリ、こしいぶき | 和食や寿司に最適 |
冷めても美味しいお米がいい | はえぬき、にこまる、ひとめぼれ | お弁当・おにぎり向き |
ふっくら粒立ちでバランス良し | コシヒカリ、ヒノヒカリ、新之助 | 初心者にもおすすめの万能型 |
健康志向で栄養重視 | 金芽米、発芽玄米、胚芽米 | 機能性重視の品種も視野に |
まとめ|自分に合ったお米を見つけよう

お米にはそれぞれ個性があり、粘り・甘み・粒の大きさ・炊き上がりの見た目など、好みや用途によって選ぶ楽しみがあります。
「冷めても美味しい」「もっちり食感が好み」「さっぱり系が好き」など、自分のライフスタイルや料理に合った品種を選ぶことで、毎日の食卓がもっと豊かになります。
この記事を参考に、ぜひお気に入りの銘柄を見つけてみてください。