
「免許更新って、ギリギリで間に合うの?」「何分前に行けば安心なの?」
そんな疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。運転免許証は日常生活でも身分証明に欠かせないもの。うっかり更新を忘れたり、当日遅れてしまうと大きなトラブルにつながることもあります。
この記事では、初心者の方でもわかりやすいように、免許更新の基本知識から、ギリギリ間に合う時間の目安、失敗しないコツまでをやさしく解説します。
免許更新の重要性を理解しよう
免許更新を怠るリスクとは?
免許更新を忘れてしまうと、免許が失効してしまいます。失効すると「無免許運転」となり、運転できなくなるだけでなく、もし運転してしまえば交通違反の対象となり、罰則も科されます。
さらに、更新期限を過ぎてしまった場合は、改めて試験を受け直さなければならないこともあり、手間も費用もかかってしまいます。
免許更新が必要な理由
免許更新は「有効期限が切れていないこと」を証明するだけではありません。
- 交通ルールの最新情報を確認できる
- 視力や健康状態のチェックを行う
- 写真を新しいものに更新する
といった役割もあります。安全に運転を続けるために、とても大切な手続きです。
更新手続きの基本知識
免許更新は、基本的に以下の流れで進みます。
- 更新通知ハガキを確認する
- 必要書類(免許証、写真、手数料など)を準備する
- 警察署や免許センターで受付を行う
- 視力検査・講習を受ける
- 新しい免許証を受け取る
「更新通知ハガキが来たら行く」というイメージを持っている人も多いですが、ハガキが届かなくても有効期限は進んでしまうので注意が必要です。
免許証のどこを見れば更新時期がわかる?
免許証には「有効期限」が記載されています。一般的には「西暦と和暦」が両方書かれているので、どちらを見ても確認可能です。
また、ゴールド免許(優良運転者)の場合は有効期間が長め、一般免許の場合は短めに設定されているので、自分がどちらかを確認しておきましょう。
ギリギリの更新時間は何分前までOK?

免許更新に“間に合うかどうか”を決めるポイント
実際には「○分前なら必ずOK」という全国共通のルールはありません。なぜなら、
- 受付終了時間(センターや警察署で異なる)
- 講習時間(優良30分/一般1時間/違反2時間)
- その日の混雑状況
によって左右されるからです。
ですが、経験談や各センターの公式情報をもとにすると、安全ラインは「受付終了の1時間半前到着」が目安になります。
運転免許センターの場合(例)
- 受付終了:16:00
- ゴールド講習(30分)なら → 14:30まで到着で安心
- 一般講習(1時間)なら → 14:00まで到着で安心
- 違反講習(2時間)なら → 13:00まで到着が必須
受付時間ギリギリの16:00に滑り込んでも、講習時間が足りなければその日に更新できません。
警察署での更新の場合(例)
- 受付終了:15:00頃が多い
- ゴールド免許対象者のみが受付可能な場合あり
- 13:30〜14:00までに到着していれば、スムーズに終わるケースが多い
警察署は「即日交付ではなく、後日受け取り」のケースもあるため要確認です。
実際の“ギリギリ到着”体験談
- 「受付終了15分前に到着して手続きできたけど、講習枠が終わっていて後日再度行くことになった」
- 「午前の受付ギリギリに滑り込んだら、午後の講習に回されて余計に時間がかかった」
このように、「受付に間に合っても講習には間に合わない」ケースが意外と多いのです。
結論:何時までに行けばいい?
- ゴールド免許(30分講習) → 受付終了の1時間前までに到着
- 一般免許(1時間講習) → 受付終了の1時間半前までに到着
- 違反講習(2時間講習) → 受付終了の2時間前までに到着
余裕を持つなら「受付終了の2時間前到着」を目安にすれば、トラブルなく更新できます。
ギリギリ更新の目安時間 早見表
| 免許の種類 | 講習時間 | 受付終了時刻の目安 | 到着しておきたい目安時間 |
|---|---|---|---|
| ゴールド免許(優良運転者) | 約30分 | 16:00の場合 | 15:00までに到着 |
| 一般免許(過去5年以内に違反あり・軽微) | 約1時間 | 16:00の場合 | 14:30までに到着 |
| 違反者講習(違反が多い場合) | 約2時間 | 16:00の場合 | 14:00までに到着 |
| 高齢者講習対象(70歳以上) | 講習内容により1.5〜3時間 | センターごとに異なる | 受付終了の2時間前までが安心 |
| 警察署での更新(優良のみ) | 約30分 | 15:00頃が多い | 14:00までに到着 |
ポイントまとめ
- 受付終了=講習が受けられる最終時間ではない
- 講習時間+手続き時間を逆算して到着することが大切
- 最低でも「受付終了の1〜2時間前」を意識する
間に合わなかったらどうなる?

更新期限を過ぎてしまった場合
もし更新期限の日までに免許更新ができなかった場合、免許は自動的に失効します。つまり、次の日からは「無免許状態」となり、車を運転することができなくなります。
失効後に運転してしまったら?
期限を過ぎた免許で運転すると「無免許運転」となり、以下のような厳しい罰則があります。
- 免許取り消しや停止処分
- 罰金や懲役の可能性
- 保険も適用されない
「うっかりだったから大丈夫」では済まされません。
失効後でも復活できるケース
失効しても、一定の条件を満たせば再取得がスムーズにできる場合があります。
- 6か月以内:特別な講習や簡単な手続きで再交付可能
- 6か月〜1年以内:条件によっては仮免許からやり直し
- 1年以上経過:免許取り直し(学科試験・技能試験を最初から受験)
例外的に救済されるケース
やむを得ない理由(入院・海外出張など)があれば、証明書類を提出することで「失効後でも救済」される場合があります。
→ この場合は必ず免許センターや警察署に相談しましょう。
よくある質問:間に合わなかったらどうなる?
Q. 更新期限を1日でも過ぎたらどうなりますか?
A. 免許は自動的に失効します。翌日からは無免許状態となり、運転すると「無免許運転」の対象になります。
Q. 失効してから運転するとどうなりますか?
A. 無免許運転となり、罰金・点数・免許取り消しなど重い処分を受けます。保険も適用されません。
Q. 失効しても復活できますか?
A. 失効からの期間によって対応が変わります。
- 6か月以内:簡単な講習で再交付可能
- 6か月〜1年以内:仮免許からやり直しになる場合あり
- 1年以上:完全に取り直し(試験からやり直し)
Q. やむを得ない事情がある場合は?
A. 入院や海外出張など「やむを得ない理由」が証明できれば、救済措置が受けられることもあります。必ず免許センターに相談しましょう。
失敗しないための徹底ガイド
免許更新の準備チェックリスト
- 有効期限をカレンダーに書いておく
- 持ち物を前日に準備する
- 時間に余裕を持って出発する
更新日に気をつけるポイント
大雨や台風の日は、交通機関の乱れで遅刻のリスクが高まります。天気予報も確認しておきましょう。
交通渋滞や混雑を避ける方法
- 朝早く行く
- 平日を選ぶ
- 予約が可能なら必ず予約する
持ち物を忘れたときの応急対応
- 写真 … センター内に証明写真機がある場合もあり
- 手数料 … ATMが近くにあるか確認
- ハガキ … 本人確認できれば手続き可能なこともある
平日と土日の混雑度の違い
- 平日午前 … 比較的スムーズ
- 土日 … 数時間待ちもあり得る
できるだけ「平日の午前」を狙いましょう。
オンライン手続きの利用法

オンラインで“できること/できないこと”を整理
- できること:更新時講習(eラーニング)を自宅で受けられます。講習動画→確認テスト→適性チェック→任意動画→アンケートという流れです。受講結果はシステムに反映されるまで少し時間がかかることがあります。
- できないこと:オンライン講習だけでは更新は完了しません。視力などの適性検査・写真撮影・交付などは必ず窓口で行います。
対象者と必要なもの
- 対象:更新ハガキの講習区分が「優良」「一般」の方がオンライン講習の対象です。
- 要件(代表例):
- マイナポータルとマイナ免許証(免許情報を記録したマイナンバーカード)の連携
- スマホ/PC(カメラ必須・推奨はWi-Fi)、PCの場合はICカードリーダーが必要になる場合あり
- 端末・OS・ブラウザは利用環境要件を満たすもの
※顔認証で受講者本人確認を行います(同意が必要)。
はじめ方(ステップで解説)
- マイナポータルにログイン →「運転免許」→「オンライン講習の受講」を選択。
- 受講者情報を確認して注意事項に同意。
- 講習動画を視聴→確認テストに回答→適性診断→(任意)追加動画→アンケート。
- 受講完了画面で結果を確認(反映待ちのラグが出ることがあります)。
受講後はどうする?(ここが大事)
- 窓口で更新申請時に受講済み確認が取れない場合、端末でマイナポータルの受講画面を提示するよう求められることがあります。念のため、ログインできる端末を持参しましょう。
- それでも確認できない場合は、対面講習の受け直しを指示されることがあります。
よくあるつまずきと対処
- 顔が映っていない/不正検知で停止:顔が常にワイプに入るようにし、帽子・マスク・サングラスは外します。
- 通信が不安定:Wi-Fi推奨。動画は通信量が大きいためモバイル回線は非推奨です。
- 結果が反映されない:反映に時間がかかることがあります。窓口用に受講完了画面を表示できるよう準備しましょう。
ここもチェック(地域差・予約)
- 完全予約制や当日の受講枠運用など、自治体でルールが異なります。例:東京都は更新手続きが原則予約制です。
- 県警の案内ページ(例:神奈川県)でもオンライン講習の対象・注意点が公開されています。お住まいの都道府県警の案内で最新情報を確認してください。
- 制度の背景や「マイナ免許証」の案内は警察庁・デジタル庁の公式情報が分かりやすいです。
オンライン講習のメリットおさらい
- センター滞在時間を短縮/混雑回避
- 自宅で空き時間に受講
- 予約制と組み合わせれば、当日の流れがスムーズに
(ただし窓口手続きは必須。ここだけは忘れないでOK)
よくある質問(オンライン版)
Q. オンライン講習だけで更新は完了しますか?
A. いいえ。 講習はオンラインでも、視力検査・本人確認・手数料支払い・免許証交付は窓口で行います。オンライン受講は当日の滞在時間短縮が主なメリットです。
Q. だれでもオンライン講習を受けられますか?
A. 目安は「優良(ゴールド)」「一般」講習区分の方。 高齢者講習や違反者講習が必要な方は対象外が多いです。最終的には更新案内ハガキと都道府県警の案内を確認してください。
Q. 受講に必要なものは?
A. スマホまたはPC(カメラ必須)、マイナンバーカード関連の本人確認(自治体の方式に準拠)、安定した通信環境、静かな視聴場所。PCはICカードリーダーが必要な場合があります。
Q. 途中で中断しても続きから再開できますか?
A. 可能な場合が多いです。講習は一定の視聴時間・小テスト合格が要件なので、再開後に未達部分をクリアすればOK。期限(受講できる期間)には注意。
Q. 受講結果が「完了」に反映されません。
A. 反映にタイムラグが出ることがあります。更新当日は受講完了画面を表示できる端末を持参すると安心。それでも確認できなければ、対面講習への切替え指示が出る場合があります。
Q. 顔認証・不正検知でエラーになります。
A. 明るい場所で顔全体が常時フレーム内に入るようにし、帽子・マスク・メガネの反射を避けます。端末を固定し、通信が安定するWi-Fi環境で再試行してください。
Q. 通信量はどれくらい?モバイル回線でも大丈夫?
A. 講習は動画視聴が中心で通信量が多め。Wi-Fi推奨です。モバイル回線の場合は速度制限や途中切断に注意。
Q. 受講時間はどのくらい?
A. 目安は講習区分どおり(例:優良は約30分、一般は約1時間)。小テストのやり直しがあると延びることがあります。
Q. 事前予約は必要?
A. 地域により予約必須の運用があります。オンライン講習は予約不要でも、窓口来所は予約制という自治体もあるため、来所の予約要否を必ず確認しましょう。
Q. 受講期限はいつまで?
A. 更新期間内のみ有効が一般的です。期限間際は反映遅延のリスクがあるため、少なくとも前日までに受講を済ませると安全です。
Q. 端末やブラウザの推奨環境は?
A. 各自治体の指定に従います。一般に最新の主要ブラウザ/OSが推奨。職場PCなど制限の多い環境ではエラーが起きやすいので、私用端末を推奨します。
Q. 受講料はかかりますか?
A. 多くの自治体でオンライン受講自体は無料(更新手数料・講習手数料は別途窓口で必要)。詳細は案内ハガキをご確認ください。
Q. 写真は自分でアップロードが必要?
A. 多くのケースで写真撮影は窓口です。オンライン講習のみで写真提出が不要な運用が一般的ですが、自治体差があるため注意事項を確認してください。
Q. 家族名義の端末でも受講できますか?
A. 可能でも、本人確認(顔認証・署名)は受講者本人で行う必要があります。途中でユーザー切替や画面共有をすると不正検知される場合があります。
Q. オンラインで受けたのに、窓口で「未受講」と言われました。
A. 端末で受講完了画面を提示し、職員の指示に従ってください。システム反映待ちや照合不可の場合は、対面講習受講に切替わることがあります(その日の手続きが遅延する可能性あり)。
免許更新後に気をつけること
新しい免許証の受け取り方法
通常は手続き当日に受け取れます。ただし警察署の場合は後日交付となることもあります。
次回更新に向けた準備
次回の有効期限をスマホのカレンダーに登録しておくと安心です。
旧免許証の扱い(返却 or 記念に持ち帰り)
希望すれば、穴をあけた状態で持ち帰れることもあります。記念や身分証明の履歴に残したい方は窓口で相談してみましょう。
ICチップ入り免許証の確認方法
新しい免許証にはICチップが入っています。コンビニで住民票を取得できたり、本人確認に利用できるので便利です。
よくある質問とその回答(FAQ)
ギリギリの更新が許されるケースとは?
閉庁直前に駆け込んでも、受付時間内に窓口に並べば手続きできるケースがあります。ただし、視力検査や講習の時間を考えると、終了間際は非常にリスクが高いです。
未更新による罰則規定について
更新を過ぎると「免許失効」となり、運転すれば無免許運転です。点数や罰金の対象となり、再試験が必要になることもあります。
期限日が日曜・祝日の場合はどうなる?
期限が日曜・祝日にあたる場合は、その翌平日まで有効となるケースが多いです。必ず通知ハガキや公式サイトで確認しましょう。
更新を忘れて失効した場合の流れ
- 6か月以内 … 簡単な再発行手続きで復活できる場合あり
- 1年以上 … 仮免許から取り直しになることも
ゴールド免許と一般免許で手続き時間は違う?
ゴールド免許は講習が短い(30分)ためスムーズですが、一般免許や違反者講習は時間が長くかかります。
免許更新の最新制度改正情報(2025年版)
マイナンバーカードが“運転免許証”として使えるように
- 開始日:2025年3月24日
- 内容:マイナンバーカードに免許情報を記録する「マイナ免許証」がスタート。従来のプラスチック免許証も継続利用OKで、
- マイナ免許証のみ、2) 両方持ち、3) 従来免許証のみ――の3つから選べます。
- どこで確認・手続き?:「マイナポータル」で免許情報の確認などが可能に。
まずは「次回更新のときにどう持つか」を決める(マイナ免許証にする?従来のまま?)のが第一歩です。
自宅で受けられる「オンライン更新時講習」開始
- 開始日:2025年3月24日
- 対象:マイナ免許証を保有していて、講習区分が優良(30分)・一般(60分)の人。
- 受け方:「マイナポータル」にログインし、動画視聴→確認テスト→適性診断を行います(Wi-Fi推奨・顔認証あり)。
- 注意:オンラインで講習を済ませても、視力検査・本人確認・交付は窓口で必須です。講習は“当日の滞在時間を短縮するため”の仕組みと理解しましょう。
- 必要なもの(例):マイナ免許証、対応スマホ/PC(カメラ・ICカードリーダー等)、安定した通信環境。
実務ポイント:窓口に行く前にオンライン講習を終えること。反映にラグが出ることがあるので、前日までに完了しておくと安心です。
予約制の拡大(来所前に“予約”する時代へ)
- 東京などで完全予約制:東京都は更新手続きが完全予約制に移行(対象・詳細は告知ページ参照)。来所前に更新連絡ハガキの予約IDで予約します。
- ほかの地域でも予約制を導入する県警が増加中。手順や対象は各都道府県警の案内ページで確認を。
実務ポイント:
- ハガキ到着→予約要否を確認(地域差あり)
- オンライン講習(該当者)を前日までに受講
- 予約時間に遅れないよう余裕を持って来所
いま把握しておきたい“タイムライン”早見
- 更新案内ハガキが届く(予約IDの有無を確認)→ 予約が必要なら即予約。
- マイナ免許証にするか決める(選択制)。
- 該当者はオンライン講習を来所の前日までに受講完了。
- 来所当日:視力検査・本人確認・写真撮影・交付(地域により交付は後日)。
よくある勘違いをサクッと訂正
- Q:オンライン講習だけで更新は終わる?
A:終わりません。 窓口手続きは必須です。 - Q:誰でもオンライン講習OK?
A:優良・一般が基本。違反者講習や高齢者講習は対象外が多いです。 - Q:予約せずに行っても大丈夫?
A:地域によっては門前払いになることも。必ず事前確認を。
まとめ:免許更新は余裕を持って、最新制度にも対応しよう
- ギリギリは危険!
免許更新は受付終了ギリギリに行っても、講習時間や混雑状況で「間に合わない」ことがあります。ゴールドでも1時間前までに到着、一般なら1時間半前、違反者なら2時間前が安全ラインです。 - 間に合わなかったらどうなる?
1日でも期限を過ぎると失効。6か月以内なら救済措置あり、1年以上過ぎると取り直しになります。失効後の運転は無免許運転=重い罰則なので絶対に避けましょう。 - オンライン講習を活用
2025年3月から、マイナ免許証を持つ人は自宅で講習を受けられる制度が始まりました。ただし、視力検査や交付は窓口必須。来所前に受けておくと当日スムーズです。 - 最新制度に注意
- マイナ免許証の選択制(カードに免許情報を記録可能)
- オンライン講習の拡大(優良・一般対象)
- 予約制の広がり(東京などは完全予約制)
- 次回更新に向けた工夫
- スマホや手帳に更新日を登録してリマインド
- 前日に持ち物チェック
- 時間に余裕を持った計画
ポイントは「ギリギリを狙わないこと」と「新しい制度を味方にすること」。
これさえ守れば、免許更新はもう怖くありません。